塗り替え
外壁と比較すると直射日光や雨、時には雪など過酷な環境にされている屋根。
耐久性に強い素材を使用しているので、20年程度放っておいていても、必ずしも、雨漏りなどを起こすわけではありませんので、必ず塗り替えが必要というわけではありません。
しかし、藻やコケなどにより瓦と瓦の間にゴミが溜まってしまうと、そこから水を吸い込んで下地合板の腐食や雨漏りの原因となってしまうこともあり、10年程度毎の外壁メンテナンス時に足場を立てる際は、外壁と同時に塗り替えするほうが、安心といえるでしょう。
合成樹脂塗料の耐久性
アクリル樹脂塗料 | 耐久性 5~ 6年 |
ウレタン樹脂塗料 | 耐久性 8~10年 |
シリコン樹脂塗料 | 耐久性10~12年 |
フッ素樹脂塗料 | 耐久性15~20年 |
さらに、上記の4種類の合成樹脂塗料は、水性、一液溶剤系、二液反応硬化型溶剤系に分類され、シリコン樹脂塗料を例にすると、下記のようになります。
- 水性シリコン樹脂塗料
- 一液溶剤型シリコン樹脂塗料
- 二液反応型シリコン樹脂塗料
尚、近年では熱反射率の高い特殊顔料を使用することで、屋根材の温度を15℃~20℃下げる効果のある遮熱塗料も普及してきており、高耐久化とともに室内の温度上昇を抑え、エアコン効率を上げるなど付加価値の大きい塗料も目立ち始めてきました。
上塗りは2回塗ることによってはじめて適正な膜厚が確保され効果を発揮することができます。
工程上では「上塗り1回目」「上塗り2回目」や「中塗り」「上塗り」と表現されます。